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 JR九州高速船(福岡市)は29日、博多―釜山に導入する新型高速船「クイーンビートル」の就航日を来年7月15日と発表した。この区間で使っているビートル2隻のうち1隻を新型に入れ替える。新型は通常1日1往復とし、繁忙期には増やす。

 新型の定員は従来の約2・6倍の502席。このうち120席は、5千円の追加料金がかかるビジネスクラスとする。座席前後の間隔は新幹線のグリーン席よりも広くする。電源や読書灯も備える。

 残るスタンダードクラスの料金は、ビートルとそろえる。その正規運賃は現在、片道1万4千円。値上げを検討している。

 シートベルトは、ビートルと違って着ける必要はない。免税店やラウンジ、デッキを設け、乗客に船内を自由に楽しんでもらう。担当した工業デザイナーの水戸岡鋭治氏は「海の上を街が走る」と話す。

 日本と韓国の対立が深まり逆風が吹くが、新型を含む2隻で年間30万人の乗客をめざす。JR九州の青柳俊彦社長は「民間交流をさらに高める意味でも役立つのではないか」と語る。(山下裕志)