経産相「RCEP関係ない」 対韓輸出規制、持ち出され

伊藤弘毅
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 対韓輸出の規制強化をめぐり、世耕弘成経済産業相は29日の閣議後会見で、中国で開かれている自由貿易圏構想「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」の事務レベル会合で、韓国から規制強化の撤回を求められたことを明らかにした。日本側は「適切な場ではない」と指摘し、「国内の輸出管理体制見直しの一環だ」と改めて反論したという。

 世耕氏によると、韓国側の発言は26日の全体の会合であった。輸出規制の強化の「撤回」を求めた韓国に対し、議長国のインドネシアは「RCEPの議論に集中すべきだ」と注意したという。27日の日韓2国間の会合でも、韓国側から同様の申し入れがあったという。

 韓国は23~24日にあった世界貿易機関(WTO)の一般理事会でも、日本の措置を批判した。世耕氏は「(日本の措置を)WTOで議論するのもいかがなものかと思うが、RCEPになるとなお全く関係がない」と指摘した上で、「こういう場で発言を続けていくと、韓国自身が国際的に信頼を失うのではないか」と批判した。

 世耕氏は、8月3日に中国・北京であるRCEP閣僚会合に参加する。世耕氏は「閣僚が集まるのは貴重な場なので、議題以外のことはなるべく話さずに、RCEPの年内妥結に向けて集中的に議論をしたい」と話した。伊藤弘毅