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 雨などの湿気に弱いコムギを、ゲノム編集技術を使って品種改良することに、農業・食品産業技術総合研究機構と岡山大のチームが成功した。小麦粉の品質向上などに応用できるという。論文は31日、米科学誌セルリポーツに掲載された。

 コムギの起源は乾燥地域のため、雨などによる湿気に弱い。収穫前に雨が続くと、穂に種子がついたまま発芽する「穂発芽」という現象が起きやすく、小麦粉の品質が落ちてしまう。

 岡山大の佐藤和広教授と農研機構の安倍史高・主任研究員らの研究チームは、オオムギで見つかった発芽に関わる「Qsd1」という遺伝子に着目。この遺伝子が働いていないと、適した温度や湿度でも、発芽しにくくなることがわかっていた。

 「CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)」というゲノム編集技術を使って、この遺伝子が働かないコムギの種子を作り、7日間水分を与え続けたところ、発芽したのは2~3割程度だった。通常のコムギはほぼすべてが発芽した。

 従来の品種改良で、こうしたコ…

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