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 トルコ北東部の山奥に「鳥言葉」と呼ばれる口笛言語が伝わる村がある。古くから住民同士が連絡を取り合うために使われてきたが、近年は携帯電話の普及に押され、話せる人が減っている。存続の危機を乗り越えようと、継承に向けた取り組みが始まった。(クシュキョイ=其山史晃)

 ピーピピッピー

 トルコ北東部ギレスン県。黒海から20キロほど内陸に入ったところにある村、クシュキョイの峡谷にオルハン・ジベレクさん(38)の口笛が響いた。山の中腹に立つ自宅の庭から民家が点在する標高約1千メートルの山々に向けて数十秒の間隔で3回。「誰か姿を見せてくれ」と吹いたのだという。

 すると、かすかに口笛の音が聞こえた後、川を挟んで数百メートル離れた山肌の家の屋上に女性が現れ、こちらに白い布を振った。クシュキョイで生まれ育った母親のズルフィエさん(62)は「昔は1度吹けば、すぐに返事がきたんだけどね」と不満げだった。

 鳥のさえずりを思わせる音色から地元で鳥言葉と呼ばれる。口笛言語はスペイン領カナリア諸島やエーゲ海の島などにも残るが、その起源ははっきりしていない。トルコ政府によれば、起伏に富んだ山地に民家が点在する黒海地方の各地で、口笛が意思疎通に使われてきたことは確認されているという。

記事の後半では、動画で「鳥言葉」の音を聞くことができます。鳥言葉は流行だと話す若者もいるようです。

「ロシア兵が……」

 ズルフィエさんによると、第1…

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