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 「きーって泣いて、くいくい飲めるようになったね」

 6月、九州地方の乳児院の一室。宮本真太朗さん(24)は、介助してもらいながら生後8カ月の長女涼香(すずか)ちゃんにミルクを飲ませ、話しかけた。その横で妻の加代子さん(27)は、にこにこしていた。

 涼香ちゃんは昨年9月に生まれた。ミルクを飲む力が弱く、病院に入院。両親のもとで育てられると行政が判断するまで、今は乳児院で暮らしている。真太朗さんと加代子さんは「親修業」のため、我が子のもとに週3回通う。

 夫婦ともに重い障害がある。真太朗さんは4歳の時、事故で高次脳機能障害に。右半身まひがあり、記憶の継続や情緒の安定が難しい。加代子さんは先天性の脳性まひで、知的障害もある。

「産みたい」揺るがず

 2人は職場で出会った。真太朗さんは広報、加代子さんは値札を貼る担当。内弁慶なところが似ていてひかれ合った。映画を一緒に見て、手をつなぎ散歩をして、LINEで毎日話した。加代子さんの両親は「障害者同士は、今後の生活が心配」と反対した。

 2017年のクリスマスに、2人は2日間家出をした。「私たちと子どもと一緒に、温かいご飯を囲みたいね」と話した。涼香ちゃんを授かった。

 両親や職場の支援者と話し合っ…

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