[PR]

 ワコールホールディングス(HD)が米国の若者向け下着会社「インティメイツオンライン」を買収する。ワコール米国法人が91億円で全株式を取得する。国内市場が頭打ちの中、ワコールは海外事業に力を入れており、買収で米国事業を強化する。

 株式取得は8月2日付。インティメイツは2015年創業の新興企業で、18年の売上高は12億円。主な顧客は20~30代前半で、ファンがSNSで商品をPRし、新たな顧客を取り込む、という流れでファンを増やしているという。

 ワコールの現在の米国での主な顧客層は40~50代。百貨店販売の苦戦などで伸び悩んでいる。30日に記者会見したワコールHDの安原弘展社長は「我々が取り込めていない年齢層の顧客も強いことなどを勘案した。成長エンジンになることを期待している」と話した。

 インティメイツは自社サイトでの販売に特化しており、通販サイトなどには卸していない。24年3月期には売上高を1億ドル(約108億円)まで拡大することを目指すという。

 安原社長は今後の海外戦略について、「全て自社でやらなければいけない時代ではない。欧州や中国でも会社を買ったり、ある会社と組んだりということも、選択肢としてある」と語った。

 19年3月期のワコールHDの海外売上高は531億円で、全体の3割近い。6月に発表した中期経営計画では、インターネット販売を活用した海外での事業強化を掲げている。(大川洋輔)