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 製薬大手エーザイは30日、健康な成人を対象とした新薬の臨床試験(治験)に参加した男性1人が、治験薬をのんだ後に死亡したと発表した。薬と死亡との因果関係や死因は不明だが、厚生労働省は同社と治験を実施した医療機関を調査している。

 同社によると、治験薬はてんかんの発作を抑える薬。2017年12月から男性118人を対象に、安全性などを確認する第1段階の試験が行われていた。亡くなった人は計画通りに薬をのみ、4日後に退院。今年6月25日に死亡したという。

 退院時に薬が体内にどれだけ残っているかを示す血中濃度は想定の範囲内で、他の治験参加者に重い副作用はなかったという。厚労省によると、健康な成人を対象にした治験での死亡は少なくとも13年以降初の事例という。(姫野直行)