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なにわびと

大阪府三島救命救急センター副所長・福田真樹子さん(52)

 24時間365日、緊急性の高い重篤患者が運び込まれる3次救急は、救命の「最後の砦(とりで)」と呼ばれる。大阪府三島救命救急センター(高槻市)もその一つ。だが、近年の経営悪化で存続の危機にあった。

 地域医療を守るため、センターはインターネットを通じて寄付を募るクラウドファンディング(CF)の活用に踏み切った。集まった資金で医師と看護師らの人件費を賄う計画だ。CF導入で中心的な役割を担ったのが福田真樹子副所長(52)だった。「3次救急はいつ患者さんが運び込まれるか分からない『待ちの医療』。患者を増やして医療収支を向上させることができない難しさがある」

 現場の過酷さに、医師が去り、看護師が抜けていく。患者の受け入れを制限する事態になり、医療収入が落ち込む。照明器具を減らし、コピー機の利用を抑え、賞与もカットしたが、経営の悪化は食い止められなかった。「病院の力だけではもう限界だった。いまの医療を維持するためには、広く支援をお願いするしかなかった」

 CF導入には不安もあった。安…

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