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 観光客や地元客に親しまれた名鉄犬山ホテル(愛知県犬山市)が31日、営業を終えて閉館した。最後の客たちを従業員が見送り、54年の歴史に幕を閉じた。

 30日夜は最後の宿泊客262人を迎え、全館が満室。国宝犬山城を間近に望む最上階6階の欧風料理「ル・パラディ」もディナーコースを頼む客で満席になった。マネジャーの古橋泰明さん(45)は「シニアソムリエ」としても長く店に立ち、料理に合うワインを選んできた。なじみ客から「一緒に写真を」と頼まれ、「サービスマン冥利(みょうり)に尽きます」。

 岐阜県高山市から泊まりに来た中川あけみさん(55)は飲食部門で働いた元従業員。「景色もよく、改めていいホテルと思った。もうちょっと来ておけばよかった」と話した。

 ホテルは老朽化などで取り壊しが決まったが、開業50周年の2015年度に宿泊客が8万人を初めて超えるなど集客は順調だった。

 31日朝は宿泊客だけでなく、…

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