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 高校日本代表が出場する野球の第29回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)第2日は31日、韓国・釜山近郊の機張(キジャン)であり、1次リーグB組の日本は南アフリカとの第2戦に19―0(六回コールド)で勝った。

 投手の柱として期待される奥川恭伸(石川・星稜)が今大会初出場。向かった先は、マウンドではなかった。

 13点リードの六回、代打で右打席へ。本人も「準備はしていなかった」と驚く起用だったが、スイングは思い切りがいい。2度のファウルは体がよじれるほどの強振だった。5球目に投手強襲の内野安打を放ち、満面の笑み。代走を送られてベンチに戻っても、笑顔のままだった。この回、6得点。仲間を勢いづける打撃だった。

 永田監督が起用の意図を明かす。「試合に入らせるため。感覚を取り戻してほしかった」。今夏の全国高校野球選手権大会で決勝まで戦った右腕は代表合流後、疲労に配慮して投球練習を控えてきた。もちろん実戦に出場するのは、この日が初めてだった。

 意外な形でチームに貢献し、「やっぱり試合に出れば楽しいし、また出たいと思った」。本職の投手についてはランニングと軽めのキャッチボールをこなす程度の調整が続く。「非常によくなってきている。無理しない程度に状態をあげていきたい」と語った。(小俣勇貴