【いきもの目線】金魚@足立区生物園=2019年6月17日、竹谷俊之撮影
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 江戸時代から庶民に愛され、日本の夏を彩る金魚。体をゆらゆらさせながら優雅に泳ぐ姿が涼しげだ。そんな金魚約500匹が泳ぐ大水槽が足立区生物園(東京都足立区)にある。水槽の中からみた景色は……。

 入園するとすぐに目を引くのが「金魚の大水槽」。カーテンのようにキラキラと輝く気泡の中を色とりどりの金魚が泳いでいる。高さ2・3メートル、幅5・5メートル、総水量約30トンで、金魚の飼育展示水槽では国内最大級だ。和金、出目金(でめきん)、ランチュウなど約35種が展示されている。中でも、中国原産でライオンのたてがみのようなこぶがある「ライオンヘッド」や、丹頂鶴のような赤いこぶと真っ白な体が特徴の「丹頂(タンチョウ)」が見ていて面白い。

 水族飼育担当の海上智央さん(30)は「いろいろな品種の金魚が群れで泳ぐ姿は珍しい」と話す。活発な金魚と泳ぎが苦手な金魚を一緒に飼育することは難しく、同園では水流を工夫したり、隠れ家を用意したりして可能にしたという。

 今回、公開前の金魚の360度動画を海上さんにVRゴーグルで体験してもらった。「うわぁ、金魚が近い! こんな角度で見たことがなかったので楽しい」

【動画】金魚のメイキング動画=竹谷俊之撮影

 海上さんによると、金魚は1700年以上前に中国のフナの一種から誕生し、中国と日本で品種改良が進められてきたという。金魚は雑食性。金魚すくいで知られる和金は30センチ以上になるという。金魚の寿命は10年以上といわれているが、43年間生きた金魚もいて、ギネス世界記録になっているという。(竹谷俊之)