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 ロシア政府は7月31日、メドベージェフ首相が8月2日、ロシア極東のサハリン州で地域の経済発展に関する会議を開くと発表した。開催地は同州が管轄する北方領土の択捉島とみられ、実際に訪れれば日本政府の強い反発を招くのは必至だ。

 会議にはトルトネフ副首相やコズロフ極東・北極圏発展相、地元の知事らが参加する。北方領土の開発をロシアが独自に進める姿勢を強調し、領土問題で譲歩しないロシアの立場を改めて示す狙いがあるとみられる。

 同島の政府関係者によると、メドベージェフ氏は2日、島内の水産加工工場や温泉施設などの視察も予定している。同氏の北方領土訪問は、2015年8月以来、4年ぶり4回目。

 日ロの平和条約交渉は、北方領土の主権を巡る溝が埋まらず協議が停滞。安倍晋三首相は6月に大阪で開かれた日ロ首脳会談で、プーチン大統領と交渉の継続を確認したばかりだ。メドベージェフ氏の今回の択捉島訪問は、今後の平和条約交渉や北方領土での共同経済活動に影響する可能性がある。(モスクワ=石橋亮介)