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 中部横断自動車道の北杜市長坂町と長野県佐久穂町を結ぶ約40キロの未整備区間について、山梨県と長野県は1日、国に代わって両県で行う環境影響評価(環境アセスメント)の方法書を公表した。県庁や韮崎、北杜、甲斐の各市役所などで公表し、環境保全の観点からの意見を9月2日まで募集。各地で説明会も開く。

 評価項目は、二酸化炭素▽粉じん▽騒音▽日照阻害▽動植物▽生態系▽景観▽文化財――と多岐にわたる。省令にない評価項目として、トンネル工事や道路の設置が河川や湖沼に及ぼす影響も加えた。山梨県都市計画課によると、湧き水が水道水源として利用され、住民の関心が高いという地域特性を踏まえた。

 地元経済界などが早期事業化を要望する一方、「中部横断自動車道八ケ岳南麓(なんろく)新ルート沿線住民の会」は整備に懐疑的だ。佐々木郁子・共同代表は方法書について「エコパーク登録が決まった甲武信(こぶし)地域などの保全方法が記されていない。早期の整備ありきで都市計画道路にされたが、国土交通省の当初の説明では中山間地域なので都市計画エリアではなかったはずだ」と話した。(平畑玄洋)