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 内戦が続く中東イエメンで1日、ハディ暫定政権が拠点を置く南部アデンの軍事施設が反政府武装組織フーシの攻撃を受け、少なくとも32人が死亡した。ロイター通信などが伝えた。昨年12月に一部地域での停戦合意が結ばれたが、暫定政権を支援するサウジアラビア主導の有志連合軍の空爆が続くなど、戦況は泥沼化している。

 同通信などによると、攻撃は軍事パレードの最中に起きたという。フーシは影響下にあるメディアを通じ、「ドローン(無人機)と弾道ミサイルで軍事パレードを攻撃した」としている。一方、同日にはアデンの警察署で自動車の自爆攻撃もあり、警察官3人が死亡、民間人を含む少なくとも20人が負傷した。

 イエメンは2015年から暫定政権とフーシとの間で内戦が始まり、これまで数万人が犠牲になっている。サウジが暫定政権を、イランがフーシを支援しており、地域覇権を争う両国の「代理戦争」とも呼ばれる。フーシは5月にサウジの石油パイプライン施設を破壊するなど、ミサイルやドローンでサウジへの攻撃を強めている。(バグダッド=高野裕介)