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 三重県伊賀市奥馬野を流れる渓流・馬野(ばの)川で、環境にやさしい小水力発電が約60年ぶりに復活した。二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーとして、家庭260世帯分に相当する年間95万キロワット時を発電する。今月初めに現地で完成式があり、関係者がテープカットをして祝った。

 発電所は、標高約462メートルで取水した水を同約385メートルの発電施設へ導水し、放射状に広がる羽根に水流をあてて回転させる「ターゴ水車」で発電する。事業は三重大学と共同研究で進め、全長約1080メートルの導水路には直径約50センチのパイプを使うことで、U字溝で流すよりも約5倍の水量を流せるという。最大出力は199キロワット。

 事業は地元の建設会社マツザキの3代目社長である松崎将司さん(42)が、本業の技術を生かした新事業を模索する中で発案。「公共事業を主体にしていたが、『コンクリから人へ』の流れの中で経営が厳しかった」。2013年に地元の布引地区の河川で候補地を探し始め、馬野川で1919年から58年までの間、小水力発電所が操業していたことを知ったという。

 完成した発電施設は、旧発電施…

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