地元で発電した再生可能エネルギーを安く届け、利益は公益の事業に還元する――。長崎県佐世保市が出資する新電力会社「西九州させぼパワーズ」が今月発足した。自治体出資の新電力会社は県内3例目だが、株主以外の周辺自治体にも電気を届けるのは「全国初ではないか」という。

 させぼパワーズ(1日設立)は資本金3千万円。佐世保市が90%、残りを電気小売り事業会社パシフィックパワー(東京都)と親和銀行が出資する。社長には同市の田中英隆・副市長が就いた。広域都市圏を組む長崎県北の3市と同県新上五島町・東彼杵町、佐賀県伊万里市にも電力を届ける。

 会社は、地元の太陽光・風力・バイオマスなどの発電エネルギーを買いつけ、九州電力の発送電設備を使って安く電気を届ける。来年早々に事業を始め、まず佐世保市の学校など公共の約200施設に供給、次に6市町の公共施設、さらに域内の事業所に対象を広げる。

 佐世保市は2016年の電力小…