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 常温で昇華するナフタリンを使ったオブジェなどを生み出してきた美術家・宮永愛子の大規模個展「漕法(そうほう)」が、高松市美術館で開かれている。地元の家族が4世代にわたって集め続けた約13トンの石を使った新作も発表。「変化し続ける世界」をテーマとしてきた美術家は今、個人の時を超えて命を継承する人間の時間に思いをはせる。

 宮永は1974年、京都市生まれ。京都造形芸術大での卒業制作で、衣替え中に見た古い防虫剤に着想を得た作品をつくった。それがきっかけとなり、空気に触れると徐々に姿を消すナフタリンの性質に時の流れを重ねた立体作品を数多く手がけてきた。

 代表的なシリーズの一つ「手紙」は、透明樹脂製のトランクの中にナフタリンでかたどった様々な鍵を封じ込めている。トランクに1カ所だけ開いた空気穴は赤いろうで閉じられ、作品の持ち主が唯一、封印を解いて変化を開始させる権利を持つ。

 「海に聞いた話」ではナフタリン製の船の帆が会期中に徐々に崩れて気化し、結晶となって丸いガラスケースの内側に羽毛のような模様を描く。

 「life」は、樹脂でできた…

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