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熱中症「見える化」で防げ 大阪・吹田の中学校で試行

金本有加
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 学校での熱中症事故を防ぐため、校庭や体育館などの暑さの程度を「見える化」する取り組みをNTT西日本グループが進めている。大阪府吹田市の中学校で7月末から始めた実証実験では、このシステムを使って夏休みの部活動に適度な休憩を採り入れている。

 暑さの程度は、国際的な熱中症予防のための指標などに基づいて日本スポーツ協会が5段階で定めたもの。最も危険度の高い5段階目で通常の運動を、次の4段階目では激しい運動を中止するよう定めている。

 NTT西の取り組みは、学校内の各所に設置したセンサーで温湿度や輻射(ふくしゃ)熱などのデータを集め、判定結果を職員室に置いたタブレット端末に表示。校庭や体育館に設置した警告灯も赤(5段階目)やオレンジ(4段階目)に光り、危険を知らせる仕組みだ。

 吹田市立南千里中学校で7月30日から始めた実験では、31日や8月1日に続いて2日も午前9時過ぎから最も危険な赤ランプが点灯。校庭の野球部員たちが運動をやめ、水分補給をする場面があった。光安(みつやす)恵介校長は「教員が指導をしながら温度計を見に行くのは時間がかかる。このシステムはランプの色で、誰でもすぐに現状が把握できる」と効果を実感する。

 消防庁の速報によると、熱中症によって今年5月11日から7月28日までに全国で24人が死亡している。NTT西は同中学校での検証結果を踏まえ、将来的には全国の学校だけでなく公園、老人向け施設などへの販売を目指すという。(金本有加)

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