[PR]

 韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は2日未明、同国東部の永興付近から日本海に向けて短距離の飛翔(ひしょう)体を2回にわたり発射した。北朝鮮は7月25日と31日にも飛翔体を発射しており、1週間余りで3度も撃つのは異例。しかし、トランプ米大統領は一連の発射を問題視しない考えだ。

 飛翔体は2日午前3時ごろと同3時20分すぎに発射され、高度は約25キロ、飛行距離は約220キロと推定される。韓国大統領府は今回の飛翔体が31日のものと似ているとし、「新型の短距離弾道ミサイルの可能性が高い」と指摘した。北朝鮮は31日に発射した飛翔体を、新たに開発した多連装ロケット砲と報じているが、発射されたのが弾道ミサイルなら国連安全保障理事会の決議違反になる。

 しかし、トランプ氏は2日、ツイッターで「金正恩(キムジョンウン)氏と北朝鮮は3回、短距離ミサイルの発射実験をした。これらのミサイル実験は、我々がシンガポールで署名した合意の違反ではないし、我々が握手したときに短距離ミサイルのことは議論していなかった」と述べ、問題視しない考えを改めて示した。

 北朝鮮は、米韓が5日から予定する合同軍事演習の中止を求めており、相次ぐ飛翔体の発射はこの演習への不満の表明とみられる。非核化をめぐる米国との実務者協議を有利に進めるための牽制(けんせい)との見方もある。(ソウル=神谷毅、ワシントン=土佐茂生)