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 京都アニメーション放火殺人事件で2日に死亡が公表された武本康弘(たけもとやすひろ)さん(47)=京都府宇治市=はアニメーターとして京アニに入社し、演出も手がけるようになった。テレビアニメ「フルメタル・パニック?ふもっふ」(2003年)、「らき☆すた」(07年)、「氷菓」(12年)、「甘城(あまぎ)ブリリアントパーク」(14年)などを手がけた人気監督だった。

 4コママンガを原作に、女子高生のゆったりした日常をコミカルに描いた「らき☆すた」は、舞台のモデルとなった埼玉県久喜市の鷲宮(わしのみや)神社がファンの間で人気のスポットとなるなど、「聖地巡礼」ブームのさきがけとなった。

 映画監督作には「Free!」シリーズの1本「映画ハイ☆スピード!―Free! Starting Days―」(15年)がある。公開時のインタビューで「映画で描かれるのは、中学1年生の短い期間ではありますが、その時間を生きる遙たちの姿をものすごく真剣に追いかけています」と語っていた。

 武本さんの妻は2日、京都府宇治市の自宅前で報道陣に「今まで作ってきた作品が全て。見ていただいたファンの方が評価していただいていることが全てです」と話した。

 近隣男性は、武本さんが妻と娘と仲良く歩く姿をよく見かけたという。「物腰が穏やかで優しかった。子煩悩で、いつも子どもの話をしていた」

 兵庫県赤穂市に住む武本さんの父親(76)によると、映画作品が完成するたび両親に招待券2枚を贈ってくれたという。「自分の息子をほめるのもあれだけど、ようできた子だった」