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 三菱電機は2日、鋳造部品製造子会社の菱三(りょうさん)工業(神戸市)が、顧客との契約上の品質基準に満たない製品を出荷していたと発表した。エレベーターや原子力発電所に使う部品も含まれるが、「機能や安全性に問題はない」(三菱電機広報)としている。

 2000年ごろから18年末の間、鋳鉄部品の計18種類で、契約で指定された検査方法や検査回数を守らなかったり、誤った仕様書で製造したりする不正やミスがあった。結果として強度不足の製品が出荷されたという。

 三菱電機は昨年12月、産業用ゴム部品製造の子会社トーカン(千葉県松戸市)で品質データの偽装などの不正問題を発表した。この問題を受けて、グループ内の国内事業所、子会社すべてで品質管理の点検をしたところ、昨年末ごろに菱三工業の検査不正がわかったという。

 菱三工業の検査不正については、すでに国土交通省が3月、三菱電機のエレベーター765台の部品で強度不足があったと発表しており、菱三工業製のブレーキアームに問題があったことが明らかになっている。

 東京電力ホールディングスなども5月、原発に使う菱三工業製の部品で検査不正があったと発表したが、当時は三菱電機からの公表がなかった。その他の部品や不正件数について、三菱電機は「説明できない」(広報)として詳細を明らかにしていない。

 一方、トーカンの品質問題については2日の発表で、不正のあった製品の出荷先は27社だったとし、出荷先すべてに安全性を確認したと発表した。(高橋諒子)