「おせいさん」の愛称で親しまれ、6月6日に91歳で亡くなった作家田辺聖子さんのお別れの会が3日、兵庫県伊丹市のホテルで開かれ、親交のあった約150人が別れを惜しんだ。祭壇には大好きだったスヌーピーのぬいぐるみと一緒に写った遺影が飾られた。一般の人も献花に訪れた。後日、東京でも開かれる予定。

 作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの弔辞を、宝塚歌劇団星組の元トップスター瀬戸内美八(みや)さんが代読した。「聖子さんとこの世でめぐりあい、小説を通して語り合い、いつの間にかすっかり気を許しあった親友になっていたことは、心の弾んでくるうれしいうれしいことでした」

 NHK朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」(2006年度)で、田辺さんの夫・川野純夫さんをモデルにした役を演じた俳優の國村隼(じゅん)さんは「人生の先達としてはるか先をお歩きになって、その生き様で色んなことを教えてくださる。僕にとっての、本当の意味での先生です」とお別れの言葉を述べた。(山崎聡)