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 9月のモスクワ市議選をめぐり、ロシアのプーチン政権に批判的な有力候補が相次いで市選管に立候補を拒まれた問題で、3日、政府に抗議する市民らが同市中心部に集まった。タス通信によると、約600人が拘束された。政府は徹底的に取り締まる構えで、緊張が高まっている。

 3日の抗議は、立候補を却下された候補者や反体制派の活動家らが呼びかけた。ロシアで集会には許可が必要だが、主催者側は「散歩」の名目で許可を得ずに開催。治安部隊は、拍手などで当局への抗議の意思を示した市民を次々と拘束した。

 モスクワでは7月27日にも、書類の不備を理由に立候補を拒否された出馬予定者や反体制派の活動家らが市役所前で抗議集会を開き、数千人が参加。その際に治安当局に拘束された市民は1千人を超え、2012年にプーチン大統領が就任して以降としては最大規模の取り締まりとなった。

 ロシアのチャイカ検事総長は7月30日、「あらゆる手段で違法行為を厳しく取り締まる」と述べ、強硬姿勢を鮮明にしている。

 国連人権理事会の報道官は同日、「市民の平和な集会は認められるべきだ」とロシアを批判するなど、国際社会の懸念も広がっている。(モスクワ=石橋亮介)