1964年東京五輪の陸上マラソン男子・銀メダリスト、バジル・ヒートリーさん(英)が3日、死去した。英国内の親族宅を訪ねている際に心不全で亡くなった。85歳だった。

 ヒートリーさんは東京五輪マラソン男子で、3番手で東京・国立競技場(当時)に入ってきたが、ゴール前約200メートルで円谷幸吉さんを抜き、2位でゴール。その激走は、多くの人に記憶された。

 2回目の東京五輪開催が決まった2013年には、「円谷さんとの接戦のおかげで皆さんに覚えてもらっている。金メダルは取れなかったけれど満足」などと回顧。14年には円谷さんの故郷、福島県を訪ね、「競り合った2人のランナーとして、いろいろ話してみたかった」と27歳で自ら命を絶った円谷さんを惜しんだ。

 20年の東京五輪については、自身が選手村で違う競技の選手と交流を深め、知見を広げたことから新たなドラマが生まれることを期待。妻のジルさんやひ孫とともに観戦するのを楽しみにしていた。