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 世界初のデジタル観測用の電波望遠鏡の試作機が、製作者の故法月(のりづき)惣次郎氏(1912―95)の故郷、焼津市のディスカバリーパーク焼津天文科学館に40年ぶりに里帰りし、4日、除幕式があった。

 試作機は、1980年3月に完成した「8素子電波望遠鏡」。早稲田大学6号館の屋上に設置されていたが、校舎改修に伴い、撤去された。八つのラッパ型ホーンアンテナで天体が発する電波を受信し、天体の動きを観測する。ホーンアンテナの大きさは一つが20センチ角で、長さ2メートルのバーに一列に並べられている。

 大師堂経明・早大名誉教授(73)の依頼で、法月氏が設計。ホーンアンテナとアンテナの方向を動かす架台を製作した。法月氏は鍛治職人から鉄工所を起こし、独学で精度の高い望遠鏡の製法を編み出し、300台以上を製造。鉄工所は世界の天文学者から「日本の秘密基地」と称された。79年秋、大師堂氏が焼津市に出向いて相談すると、法月氏は自宅の庭土に金属工具で図面を描き、そのまま設計図になったという。

 この望遠鏡を使って太陽バース…

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