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 日光市の中禅寺湖に浮かぶ6隻の小舟に立てられた扇の的をめがけ、参加した約2千人が順番に横一列に並び、次々に矢を放った。

 奥日光の夏の風物詩「扇の的弓道大会」。日光二荒山神社の男体山登拝の奉納行事で、1962年から続けられてきた。1185年の源平合戦の屋島の戦いで那須与一が扇の的を射抜いた故事に由来する。

 距離は約30メートル。大田原市立大田原中1年の渡辺陽樹(はるき)さん(12)は3本矢を外し、最後の1矢。深呼吸をして矢を放った。心の中で「当たれ」と叫んだ。扇の的を射抜くと会場から歓声と拍手がわき起こった。(梶山天)