[PR]

 野球解説者・張本勲さん(79)の姉で兵庫県加古川市在住の小林愛子さん(81)が4日、広島市内のライブハウスであった「原爆の語り部 被爆体験者の証言の会」で当時の体験を語った。集まった約110人を前に、ヒバクシャ国際署名も呼びかけた。

 証言の会は、広島原爆の日にちなんで毎月6日夜、広島市中区薬研堀のバーを会場に、2006年から続く。毎年8月には、家族連れや県外の人も訪れてほしいと、日中にライブハウスで開いている。

 この日は、原爆詩の朗読や音楽ライブのあと、小林さんの被爆証言が始まった。当時7歳。原爆投下時、母と5歳だった弟の勲さんと比治山のふもとの自宅にいた。勲さんの手を握って壊れた自宅からはい出して逃げたことや、姉が全身にやけどを負い、数日後に亡くなったことなどを語った。十数年前から学校などで証言活動を続けるが、広島県内で証言をするのは初めてという。

 小学3年の長女紗夜さん(8)と訪れた広島市の宮本寿恵さん(34)は、「被爆者の方から直接話を聞ける機会が少なくなるので、長女をつれて初めて来ました」。東京都のフリーター会川郁美さん(29)は「ライブの出演者を目当てに来ましたが、広島のことを知るよい機会になりました」と話していた。(八田智代)