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 米ニューヨーク在住の音楽家「DJスプーキー」ことポール・ミラーさん(48)が広島原爆の日の6日午前8時15分、原爆ドーム前で死者のように横たわるイベント「ダイ・イン」に参加した。核兵器禁止条約への参加をすべての国に求める「ヒバクシャ国際署名」に協力するために来日中。「被爆者が歩んだ人生を知るための旅だ。核兵器の実相、被爆者への哀悼を芸術で表すのが自分の役割だ」と話した。

 ミラーさんは2018年に米国の音楽チャート・ビルボードのレゲエ部門で3位を記録したアーティスト。人気ヘビーメタルバンド「メタリカ」やオノ・ヨーコさんらとの共演経験もある。数年前にも被爆者の証言を聞くなど、核兵器の問題に関心を寄せてきた。今回は1~7日に広島に滞在し、米国の平和運動家らとともに被爆者にインタビューするなど、国際署名について海外に発信する動画を作っている。「芸術や音楽は人の意識を変える力がある。作品に触れた人たちが、核や平和を考えてもらえるように期待したい」と話した。

 国際署名は16年に始まり、今年4月時点で約940万筆。動画は国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」(9月26日)ごろの公開を目指している。仕掛け人で元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさん(71)は「署名に参加することは大切で、楽しくて、簡単だという雰囲気を作りたい」。国際署名キャンペーンリーダーの林田光弘さん(27)は「潜在的な仲間はたくさんいると思う。世界に伝わる発信をしたい」と話している。(大隈崇、山城響)

【動画】思いを託された「モノ」をめぐる、人々の物語=西田堅一、上田幸一撮影