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 大阪府吹田市の小学校が昨年、当時小学6年生の男児に対するいじめを巡り、男児の実名を挙げて「長く休んでいるのは受験勉強のため、と誰かから聞いたか」などと問うアンケートをクラス全員に実施していたことがわかった。男児や保護者には無断だった。小学校と市教委は「配慮に欠けた」として保護者に謝罪した。

 関係者によると、男児は昨年5月以降、同級生から仲間外れにされ、10月から学校を欠席した。欠席が長期に及んだことから市教委は11月、いじめを「重大事態」と判断。保護者は、市教委に第三者委員会による調査を要請した。

 しかし、市教委は学校主体の調査にとどめ、学校が七つの設問からなるアンケートを作成。男児の名を挙げ、「長く休んでいる理由を『受験勉強のために休んでいる』と誰かから聞いたか」「長く休んでいることを『さぼりだ』と聞いたか」などと尋ねた。市教委も内容を事前に確認していたという。アンケート当時は男児は中学受験するかどうかは決めていなかった。

 文部科学省のガイドラインは、いじめで年間30日の欠席を重大事態と規定。調査する場合、学校はアンケートの様式、聞き取り方法、手順を児童と保護者にあらかじめ説明し、調査結果を提供することを求めている。しかし、市教委は保護者に事前に説明せず、現在も調査結果を開示していない。

 保護者によると、男児はアンケートの後も精神的苦痛から登校できず、音楽会やマラソン大会、卒業式を欠席したという。

 今年6月、学校と市教委の対応を調べる第三者委の設置が決まった。市教委は「第三者委に調査を委ねる」として取材に答えていない。

 市教委の指導を担当する府教育…

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