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 イランのザリフ外相は5日の記者会見で、7月の訪米時に米国側からホワイトハウスへの招待を受け、断った場合は制裁対象に加えられると告げられていたと明らかにした。「招待を断れば、2週間以内に制裁対象になると言われた。断ったところ、その通りになった」と説明した。どの人物から打診を受けたかについては「明らかにしない」と述べるにとどめた。

 トランプ政権は軍事・経済両面でイランへの圧力を強めているが、外交責任者のザリフ氏を制裁対象にしたことで対立がより深まり、外交交渉の実現は遠のいている。

 一方、イラン政府関係者によると、ザリフ氏は米国滞在中の7月中旬、共和党のランド・ポール上院議員と電話で会談。「イラン産原油への制裁を解除すれば、両国は対話できる」などのトランプ氏への伝言を託していたという。米メディアはこの会談の際に、ポール氏からホワイトハウスでトランプ氏と面会することが提案されたと報じている。イラン政府のラビイー報道官は4日の会見で、ザリフ氏が米上院議員と接触したことは認めていた。

 トランプ政権は6月24日に最高指導者ハメネイ師を制裁対象に指定。ザリフ氏もすぐに対象に加えると表明したものの、外交的な交渉の余地を残すために制裁を見送るとみられていたが、ザリフ氏が最高指導者ハメネイ師のために行動しているとして、その後、ザリフ氏の米国内の資産凍結などの制裁指定に踏み切っていた。(テヘラン=杉崎慎弥