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 愛知県は、家畜伝染病の「豚コレラ」対策として、6日から小牧市で豚の「早期出荷」を始めると発表した。豚舎を早めに空にすることで防疫を進める。農林水産省によると、全国初の実施という。「早期出荷」は小牧市の養豚場1カ所で実施する。野生イノシシの感染が確認された場所から10キロ圏内に位置し、7月17日時点で264頭を飼養しているという。

 「早期出荷」は、4月23日に小里泰弘・農林水産副大臣が大村秀章知事と面会した際、「抜本的な対策」として提案。現在、早期出荷の対象となっているのは、愛知、岐阜の2県という。(江向彩也夏)

飼育豚へのワクチン接種も議論

 豚コレラの感染防止策として養豚業者が要望している飼育豚へのワクチン接種について、農林水産省の小倉弘明大臣官房審議官は「今まではワクチン接種の議論をすること自体を止めていたが、今後は、いざというときに備えて、しっかりと議論をしていくことになった」と述べた。

 小倉審議官は、今月2日に名古屋市内で開かれた「豚コレラ問題を考える会」に出席。会には、愛知、岐阜、三重、静岡、長野の5県の養豚農家や獣医師ら400人が参加した。

 農水省は、国内でワクチンを使うと国際ルールで豚コレラの「清浄国」とみなされなくなり「豚肉輸出ができなくなる」などとして、認めない方針を打ち出している。小倉審議官は「ワクチン接種をしたとしても、抗体ができない豚もある。地域を限定するため、トレーサビリティー(追跡可能性)の確保を図り、流通を制限する必要があるなど、様々な課題がある」との認識も示した。

 愛知県の養豚農家を代表してあいさつした山本孝徳さん(西尾市)は「国の対応はすでに遅きに失した感があるが、豚のワクチン接種をすぐに実施し、被害農家を守り、再建をしやすくする必要がある。国は早急に方針転換をすべきだ」と要望した。(連勝一郎)