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 台風8号は6日午前5時ごろに宮崎市付近に上陸した後、熊本市や福岡県大牟田市付近など、九州を北西に進んだ。台風の接近と満潮の時刻が重なり、高潮の恐れがあるとして、北九州市は約2万人に避難勧告を出した。台風は6日昼過ぎには対馬海峡に抜ける見込み。

 気象庁によると、降り始めの5日午後9時から6日午前10時までの総雨量は、宮崎県延岡市で274・5ミリを記録。非常に激しい雨は6日夕にかけて続き、局地的に猛烈な雨が降る見込み。7日午前6時までの24時間の雨量は、多い所で、九州北部300ミリ、四国地方250ミリ、九州南部200ミリと予想されている。

 最大瞬間風速は6日午前4時29分に宮崎空港(宮崎市)で39・6メートルを観測した。

 九州電力によると、大分、熊本、宮崎各県で最大で計2万5570戸が停電。北九州市は午前8時半に門司区と小倉南区の沿岸部の計1万475世帯、2万20人に避難勧告を出した。

 大分県九重町で午前10時15分ごろ、台風で増水したとみられる水路に50代男性が倒れているのが見つかり、意識不明の重体。「養魚場の様子を見に行く」と早朝に出かけていたという。同県日出(ひじ)町では50代女性が自宅玄関のドアを開けたところ、風にあおられて転倒し、頭に軽いけがをした。宮崎県延岡市では早朝、新聞配達中の50代男性が自転車を起こそうとしていたところ、風にあおられて転倒。右足を負傷した。

 JR九州によると、博多と長崎や佐世保を結ぶ特急などが運休。九州新幹線は運行している。高速道路も強風の影響で大分県や宮崎県内で通行止めとなり、西日本鉄道が運行する高速バスは福岡と阿蘇、延岡を結ぶ便が終日運休になった。