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 埼玉県秩父市で7月下旬、住宅にクマが侵入し、冷蔵庫を物色するなどしていたことが6日分かった。秩父地方は例年春から秋にかけてクマの出没が増えるが、住宅が狙われるのは珍しいという。同市などはわなを仕掛け、猟友会に捕獲を依頼するなど、警戒態勢を取っている。

 市生活衛生課によると、7月28日夜から翌未明、同市浦山の一人暮らしの女性宅にクマが侵入。家具などを壊したほか、冷蔵庫の扉を強引に開けて外し、冷凍食品も含めてごっそり食べた跡があった。玄関から出て行ったようだが、侵入口が分からず、おそらく窓からではないかという。ツキノワグマとみられる。

 女性宅は森林に近い住宅が点在する地区。前日からクマが目撃され、住宅の壁をたたくなどしたため、恐れた女性は近くの娘宅に避難して無事だった。

 同課によると、今年はほかの地区でもクマが住宅に接近しているとの目撃情報が多いという。住宅を襲う行為は、「もう何年も前にあったという記憶しかない。危機感を持っています」と担当者は話す。

 山林に生息するクマは春から秋にかけて活発に行動するという。県内の出没件数は昨年34件、今年は6月末現在で16件。登山やハイキング、渓流釣りなどで入山する場合は注意が必要だ。(原裕司)