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 銃弾や短剣、水筒、硬貨……。トタン屋根の小屋に数千の古びた品々が並ぶ。旧日本兵らが、太平洋戦争の激戦地となったインドネシア東部のビアク島に残したものだ。

 島に住むフィラウン・コイブルさん(37)が2年前から、白骨があちこちで見つかる洞窟や林で集めてきた。当初は、鉄を売って生活費の足しにした。だが1年前にやめて、最近、見学者用の芳名帳を用意した。

 「大勢の犠牲者を出した戦争を二度と起こしてはいけないと感じる。多くの人に見てもらいたい」

 厚生労働省によると、ビアク島やニューギニア島のあるパプア州と西パプア州では、推定約5万3千人の旧日本兵が戦死した。1956年から計25回の遺骨収集をしたが、推定1万9570柱が今も置き去りのままだ。

 収集事業は2015年に中断したが、来年に再開する。まずは、ビアク島の隣のスピオリ島に近い小島ムサキなどが対象。記者が3日にムサキを訪ねると、100以上の骨が小屋に保管されていた。ただ、はるかに多くの数が地震による津波で海に流されたという。

 出征した父をパプア州のあるニューギニア島で亡くし、インドネシアでの遺骨収集に長くかかわってきた岩手県奥州市の岩渕宣輝さん(77)は、焦りを隠さない。「国が始めた戦争の後始末を、なぜ今も終えられていないのか」。戦争の歴史の風化への懸念も深い。だが「想定外の喜び」と話す動きが最近あった。

■保存へ、動きだし…

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