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 のり大手のニコニコのり(大阪市)が、9月1日から売り出す新商品を発表した。原料にこだわった高級品やふりかけタイプなど様々。国産の養殖ノリは昨年「大凶作」となり、のり各社は製品を値上げした。逆風の中、消費者の「のり離れ」を防ごうと、ニコニコのりは新たな食べ方を広げることを目指している。

 国産の養殖ノリは、海水温の上昇で育ちにくくなったり、漁業者が減ったりして生産が減少。昨年度の出荷量は、降雨量が少なく水中に流れ込む栄養素が少なかったこともあり、ここ数年の水準より10億枚以上少ない約63億枚まで減った。のり大手は今春、2年ぶりに家庭向けの一部商品で数%値上げした。

 ニコニコのりが7日発表した新商品は、最も収穫期が早くやわらかな国産原料にこだわった「有明海産極(きわみ)手巻のり10枚」や、サラダにパラパラとふりかけられる「のりたっぷりパラドレ」など5種類。「極手巻のり」や、希少な青のりを織り交ぜた焼きのりは、特に上質な国産のり「ジャパンプレミアム」と位置づけている。

 高価格品は価格高騰の影響を受けにくいといい、「ふだんの商品から少し手を伸ばせば、かなりいいものが食べられる」(担当者)としてアピール。また、通常ののりと違う食べ方ができ、板のりや焼きのりとしては販売しにくい原料を生かす「パラドレ」のような加工食品も拡充する。白羽清正社長は「のりは必需品でも腹が膨れるわけでもない。おにぎりやのり弁当以外の食べ方も提案していきたい」と話す。(橋本拓樹)