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 第101回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で10日に初戦を迎える山梨学院。ベンチ入りする選手18人だけでなく、裏方に回った3年生10人も、勝利に向けて役割を果たそうと最後の夏を戦っている。

 駒井祐亮投手(3年)は練習中、ネットを運んだり、マシンに球を入れたり動き回っている。

 昨秋の関東大会。今夏の甲子園にも出場する前橋育英(群馬)戦で3回3分の2を無失点に抑え、勝利に貢献した。武器は140キロ台の速球。今春の選抜大会はベンチ入りしたものの、登板機会はなし。安定感のある投球ができず、夏の山梨大会は1イニングの登板にとどまった。

 山梨大会のベンチ入りメンバーは20人。甲子園では2人少なくなる。「終わった……」。甲子園のベンチ入りメンバーから外れたと知ったとき、まず浮かんだ感情は応援してくれた両親への申し訳なさだった。ただ、「実力が足りなかった」とすぐに気持ちを切り替えた。「練習が効率よく回り、仲間がベストな状態で試合を迎えるよう一緒に戦っています」

 染谷梓選手(3年)も「仕事がないか常に見て動いている」と話す。実戦練習では、バットを走って拾いに行ったり、土がかぶったホームベースをほうきで掃いたり。止まることはほとんどない。

 「甲子園でプレーしたい」と山梨学院に進学したが、悔しさよりも、甲子園出場を決めた仲間への感謝が大きいという。「みんなが連れてきてくれた。全力で戦えるようサポートするのみ」と笑顔を見せた。(玉木祥子)