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 政府は8日、韓国向けの輸出手続きを厳しくした半導体材料3品目の一部について、輸出許可を出したと発表した。7月に規制強化を実施して以降で、初の輸出許可となる。審査した結果、「軍事転用の恐れがない」と判断した。

 輸出が認められたのは、半導体の基板に塗る感光材の「レジスト」。国内の素材メーカーから申請が出ていた。菅義偉官房長官は8日の閣議後会見で、「正当な取引については恣意(しい)的な運用をせず許可を出していることを示した。輸出管理については、引き続き厳格な審査を行い、目的外使用がないよう厳正に対処していく」と話した。

 通常90日程度かかるとされる3品目の輸出手続きが、1カ月余りで済んだが、政権幹部の1人は韓国への「配慮」は否定した。 一方、世耕弘成経済産業相は8日、3品目以外でも「具体的な不適切事例が出てくれば、当該品目について個別許可の対象に追加することも含めて徹底的な再発防止策を講じる」と述べ、規制強化を広げる可能性を示唆した。

 日本政府は7月4日からレジストに加え、半導体の洗浄に使う「フッ化水素」とテレビやスマートフォンのディスプレーパネルの製造に必要な「フッ化ポリイミド」の韓国向け輸出を、企業ごとに一定期間、包括的に許可する手法をやめ、契約ごとに個別審査して許可するかたちに変更。輸出で「不適切な事案があった」ことを理由に挙げていた。

 政府は7月の3品目の規制強化に続き、輸出手続きを簡略化できる「ホワイト国」(輸出優遇国)のリストから韓国を除外する政令を8月7日に公布した。28日に施行され、工作機械などの軍事転用が可能な製品や技術などの輸出には、1件ごとに日本政府の個別審査が必要となる。