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(8日、高校野球 智弁和歌山8―1米子東)

 いつもは登板前日に先発を言われるのに、この日は試合前の練習中に言われた。智弁和歌山の池田は「僕だろうなとは思ってました」。3年生エースとして、自覚はあった。

 五回までの援護は1点。六回、中前適時打を許し、そのリードはなくなった。味方にミスが出て、なお1死一、二塁。伝令がマウンドに来た。バッテリーの間で確認し合ったのは「安打らしい安打は、打たれていない。大丈夫」。内野安打で満塁となった後、空振り三振と遊ゴロで切り抜けた。球速は、この試合最速の148キロが出た。

 中谷監督がコーチに着任したときの新入生が、今の3年生。池田には「一番そばで、ずっと見てくれた」という感謝の思いがある。恩師の監督就任後、初采配となる夏の甲子園で1勝目をプレゼントし、「3年間苦しかったことが、全部いいことになって返ってきた」と喜んだ。(井上翔太)

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 ○徳丸(智) 1年生の4番打者は八回に左前適時打。「最初は体がうまく動かなかったけど、七回の内野安打で気持ちが楽になりました」