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 NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」で国民的な人気を得た俳優のん(本名・能年玲奈)さんが、ここ数年テレビに出ないのは、芸能界の圧力があるからだ――。のんさんのエージェントを務めるコンサルティング会社「スピーディ」の福田淳社長はそう言い切る。彼女を巡って何が起きたのか。芸能界とテレビのあるべき姿とは? 話を聞いた。

「のんは十分すぎるほどの経済的成功」

 ――朝ドラで国民的な人気を得たはずの「のん」さんが、テレビ番組では全く見る機会がありません。仕事を干され、つらい状況が続いているのでしょうか

 「とんでもない誤解です。彼女は現在、マルコメやメンソレータム社・アジアパシフィック(香港)など、のべ20社とCM契約があります。事務所に所属せず、ギャラから手数料分のみを私に払う仕組みなので、おそらく日本の俳優の中でもトップクラスの手取りがあるでしょう」

 ――意外です。ネットでは、「舞台の稽古場に軽自動車で登場し、質素な暮らしをしているらしい」と書いた記事もありましたが

 「ははは。彼女は免許を持っていませんよ。ちゃんと送り迎えの車がついています。仕事のオファーが絶えず、きちんと休みを取りながら仕事をしなくては、と言っているくらい」

 ――芸能事務所の問題では、公正取引委員会がジャニーズ事務所に対し、事務所をやめた「SMAP」の元メンバー3人をテレビ出演させないよう圧力をかけた場合は独占禁止法にふれるおそれがあると注意した報道が話題になりました。福田さんはそのタイミングで、同様のケースがのんさんにも起きているとブログで訴えた。なぜ今?

 「そのお話をする前に、一つ伝えたいことがあります。芸能事務所の圧力問題について『干されている俳優・のんの現マネジメント事務所社長が訴え』といった『弱い立場の人間がいじめの窮状を訴える』図式で捉えてほしくない、ということです」

 ――弱い立場ではない?

 「のんは現状、テレビ番組に出ていないだけで、十分すぎるほどの経済的成功を収めているし、うちの会社は芸能事務所ではなく、コンサルタント会社。本業は企業などのブランディングで別にあり、タレントマネジメントはのんだけ。だから、芸能業界に自由にものが言える立場にある」

芸能界の体質「変化の潮目」

 ――ではどうして、ブログで発信を?

 「今、芸能界ビジネスへの社会の監視の目が厳しくなり、旧態依然とした業界の体質が変わる潮目を感じたからです」

 「僕は大学卒業後、CM制作会社に入社しました。30代でハリウッドの映画会社にうつり、衛星放送『アニマックス』『AXN』など、テレビ局そのものを立ち上げるビジネスを展開してきました。長年、エンターテインメント業界の最前線に身を置いた僕が、のんを預かることで感じた日本の芸能界とテレビの時代遅れの構造について、今、声を上げるべきだと思ったんです」

 ――具体的にのんさんを巡っては、何が起きた?

 「彼女は、僕が創業した前の会社と2016年にマネジメント契約を結んで以降、まったくテレビ番組に出ていません。民放ドラマに一度も出演できないのはおろか、情報番組のちょっとしたコメントや宣伝にさえ出ない。異常ですよね」

 ――仕事のオファーはあるのですか

 「この3年で約30件、テレビ局からのんへ、ドラマや情報番組のオファーがあった。でも、こちらが企画に納得して、いざ出演契約を結ぶことになると、テレビ局から必ず『なかったことにしてください』と電話が入るのです」

 ――それが圧力だと?

 「『のんが出るなら、うちのタレントは出演を引き揚げる』といった圧力が電話で局側に入るようなのです。あるドラマでは衣装合わせまで済みながら、契約直前に『今回はなかったことに』と立ち消えになった。他にも、演奏会で詩の朗読をした際も、のんの存在は消され、もう1人の俳優さんだけがテレビで紹介されていた。理屈に合わない、ドロドロとしたことばかりが起きています」

■圧力の証拠「あり…

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