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 トウモロコシ畑をつぶして野球場をつくる米名作映画「フィールド・オブ・ドリームス」が現実に――。米大リーグ機構が8日、1989年公開のこの映画のロケ地に8千席の仮設球場をつくり、来年8月に公式戦を行うと発表した。

 映画では、ケビン・コスナー演じる主人公の農場主がある日、「それをつくれば、彼は来る」という不思議な言葉を聞く。野球場をつくれば、八百長疑惑で大リーグを去ったホワイトソックスの名選手ジョー・ジャクソンが時を超えて現れる、と言う意味だと主人公は解釈し、周囲の制止を振り切って畑を野球場にしてしまう。野球への愛や家族の再生の物語として感動を呼び、大ヒットとなった。

 映画のロケはアイオワ州ダイアーズビルで行われ、実際にトウモロコシ畑の一部をつぶしてつくられた球場が残り、観光名所になっている。大リーグによると、この球場の隣に新たに球場をつくる。右翼側の壁には窓を設け、トウモロコシ畑が見えるようにする。観客はトウモロコシ畑を通って球場に入ることになるという。

 試合はホワイトソックスとヤンキースが対戦する。アイオワ州のキム・レイノルズ知事は「映画は『やればできる』というアイオワ精神を体現している。州で初めての大リーグの試合が行われるのにこれ以上ふさわしい場所はない」とコメントした。(ニューヨーク=鵜飼啓