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 愛知県豊田市の養豚農場で9日、家畜伝染病「豚コレラ」の感染が確認された。同日夕以降、農場で飼育中の豚300頭余りの殺処分を始める。県内での感染確認は約1カ月ぶりで、大村秀章知事は「感染拡大を食い止められたかなと思った矢先で残念無念」と述べた。

 愛知県内の飼育施設での感染確認は14例目。県によると、8日に今回の農場から「豚が死んでいる」と連絡があり、遺伝子検査の結果、計6頭で感染が見つかった。県は9日午前に緊急対策会議を開催。大村氏は「大変暑い時期で、作業には過酷な条件だが、防疫措置に全力をあげてほしい」と話した。

 県内では、養豚施設にウイルスを媒介しているとみられる野生イノシシにえさ型ワクチンを散布しているが、封じ込めにはつながっていない。県は豊田市内で野生イノシシの感染拡大が続いていると危機感を強めており、先月から新たに同市内などにえさ型ワクチンの散布地域を広げた。

 豚コレラは豚とイノシシが感染し、発熱や食欲不振、うずくまりなどの症状がみられる。致死率は高いが、人はかからず、感染した豚などの肉を食べても人体に影響はないとされる。