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 火山の噴火が、マグマが噴出する「マグマ爆発」か、地下水がマグマに熱せられて起きる「水蒸気爆発」か迅速に判断する手法を、名古屋大のチームが開発した。噴煙に含まれる水素と酸素を分析し、10分程度で結果を出すという。チームは、噴火が起きた場合の現状把握や、今後の噴火の推移の判断につながると期待している。

 チームは、同じ性質を持つ原子で重さが異なる「同位体」に着目した。マグマ爆発の噴煙に含まれる水蒸気の酸素と水素の同位体の比率と、水蒸気爆発の比率が異なることを利用した。

 日常的にマグマ由来の水蒸気を出しているという九州の霧島連山の硫黄山で採取した噴煙を分析し、空中に広がった噴煙のデータをもとに、火口での同位体の比率を復元した。その比率によってマグマ由来か地下水由来かを判断し、噴火のタイプを判別することができるという。

 火山の中でマグマがどういう動きをしているのかを知ることは、噴火のメカニズムの解明につながり、その後の推移の判断材料になる。角皆 潤(つのがい うるむ)教授(地球化学)らは今後、ドローンによる回収方法の確立を目指すといい、「噴煙を上げている途中でも、リアルタイムで把握できるようになる」と話している。

 この成果は、火山分野の国際科学誌に論文が掲載された(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0377027319302197別ウインドウで開きます)。(木村俊介)