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 「化けて出たかと……」。放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で、俳優の阿部サダヲさんが演じる主人公の田畑政治さんが実物にそっくりだと、生前の本人を知る人たちが驚いている。機関銃のようにまくし立て、大きな身ぶりで縦横無尽に走り回る一風変わった主人公の姿は、どうやら史実そのものらしい。

 田畑さんは1964年東京五輪の招致に尽力した朝日新聞記者だった。「本当にそっくり。化けて出たかと思った」。早稲田大2年の時に国旗専門の職員として東京五輪の組織委員会に入った吹浦忠正さん(78)は目を丸くする。

 五輪を2年後に控えた62年秋、大学に突然黒塗りの車が迎えに来た。連れて行かれた先は、組織委員会が入る赤坂離宮(東京都港区)。吹浦さんが国旗に関する本をすでに2冊出版するなど、国旗について並外れた知識があることを、組織委の事務総長だった田畑さんが聞きつけて呼び出したのだった。

 「ユニオンジャックが入る旗を持つ国を挙げてみたまえ」。田畑さんの質問に吹浦さんは「バハマ、バルバドス、バミューダ……」。あえて聞いたことがないであろう国名を選んですらすら答えた。「もういい!」。いくつか挙げただけで、せっかちの田畑さんに遮られた。わずか1分の面接で採用が決まった。

 吹浦さんが忘れられないのは東…

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