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 中国本土への刑事事件の容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を機に香港政府に対する抗議が続いている問題で、中国の航空当局は9日、香港を拠点とするキャセイパシフィック航空に対し、違法なデモに参加した従業員を中国路線に関係する業務から排除することなどを柱とする警告を出した。国営新華社通信が伝えた。

 そのほか、当局は香港から中国各地に向かう便などに搭乗するクルーの情報を中国側の機関に提出することも求めた。審査で合格しなければ、中国への飛行を認めないとしており、フライトが取り消しになる可能性がある。

 同航空をめぐっては、抗議活動に参加したパイロットが暴動罪で起訴されたほか、今月5日に呼びかけられたゼネストに多くの従業員が参加し、欠航が相次いだ。中国側としては圧力をかけて沈静化を図る狙いがあるとみられる。(広州=益満雄一郎)