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 クジラについて毎月1回、さまざまなテーマで解説する下関鯨類研究室(下関市)の市民講座「鯨塾」が5年目に入った。十数人が参加した10日は、石川創(はじめ)室長(59)が「食としての鯨」と題して語り、31年ぶりに再開された商業捕鯨の状況も報告した。

 英国の宮廷料理にイルカが用いられたり、セミクジラの舌がフランス国王に献上されたりして、西欧でも中世までクジラは食料だったという。その後、欧米各国は鯨油の利用に特化していった。英米では戦争に伴う食糧不足打開のため、政府が鯨肉食を奨励したこともあったが定着しなかったという。

 調査捕鯨で南極海への航海経験が豊富な石川さん。ミンククジラのヒゲ板の付け根部分の歯茎を「少量しか取れない。もちもちして、刺し身でも焼いてもおいしい」と絶賛。沖合操業の母船式捕鯨船団が仙台市で水揚げしたニタリクジラの生肉が市場に出たことに触れ、「うまくいけば下関でも生肉が食べられるかもしれない」と語った。

 次回は9月14日午前10時から「下関と鯨の歴史」をテーマに開く。定員15人で受講無料。申し込みは研究室(083・250・8307)へ。(貞松慎二郎