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 妖怪や怪談の愛好家らが登壇する怪談奇談トークライブ「サクラダ百奇譚(たん)」が10日夜、山形市上桜田1丁目の滝山コミュニティセンターであった。近隣の住民ら約70人が来場。妖怪を通じて地域の魅力を発見しようと昨年発足した東北妖怪文化研究センター(世話人=市川寛也・東北芸術工科大講師)による初の企画。

 ライブではまず、芸工大4年の尾暮祐樹さんが落語の「お化け長屋」を講談。次いで、市川さんが椿(つばき)女やドロ田坊、コクリ婆など山形県内の妖怪を紹介。会場も、ここまでは和やかだった。

 その後は、怪奇愛好家、大沼兄昌さんは、怪談を話してはろうそくを消していく「百物語」を昨年に大江町の寺で開いた際に起きた怪奇現象を紹介。いないはずの子どもが廊下を走る姿が目撃された、などと話した。さらに山形市の怪談作家、黒木あるじさんは、上山市の滝不動や、県内に多い即身仏にまつわる体験談を暗闇の中で語った。

 来場客からは、水田の用水路でかがんだ時や軍服を買った時の体験が紹介された。市内の小学4年生、大久保香音さん(10)と今野咲心さん(9)は「怖い。トイレに行けなさそう」。(上月英興)