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 34年前の8月12日に起きた日航機墜落事故で親族を失った男性と、機体が落ちた尾根のある村に暮らす男性。事故から2年後、300キロ以上離れた場所に暮らす2人に接点が生まれた。ある偶然がきっかけだった。

 群馬県上野村の御巣鷹の尾根に日航機が墜落した翌朝。村で釣り堀を経営する田村明治(あきはる)さん(68)は、消防団員の一人として現場に向かっていた。墜落した場所の情報が交錯する中、身の丈ほどのクマザサをかき分け、尾根に着いたのは昼過ぎだった。

 目の前には、担架に乗せられた生存者の中学1年の少女がいた。

 「生存者がいる! ヘリをよこしてくれ」

 消防団の無線を使って村役場に要請したが、応答はなかった。現場は集落から遠く離れた山岳地帯。尾根からの電波は出力不足もあり、山壁に阻まれた。

 その後も何度か現場入りしたが、無線は村役場への連絡手段として役に立つことはなかった。

 安定した通信環境があれば、もっと迅速に救助できたのでは――。そんな思いが残った。

 事故から3カ月後、「上野村ア…

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