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 北アフリカのリビア東部・ベンガジで10日、車を使った爆破攻撃があり、国連職員3人を含む多数が死亡した。事件を受け、国連安全保障理事会は同日夕、緊急の会合を開催。各国が攻撃を強く非難した。

 リビアは東西に分裂して混乱が続いている。ベンガジはハフタル司令官が率いる「リビア国民軍(LNA)」の拠点の一つ。LNAは、首都トリポリなど西部に拠点を置く暫定政府と対立している。

 緊急会合でケイタ事務次長補は「リビア全土での継続的なテロ行為の危険性や、統一された政府や軍事・警察組織がない中で治安維持に限界があることを示した」と指摘。安保理メンバーからは「国連を仲介者とする政治プロセスを進める必要がある」(米国)などの声があがった。

 リビアでは11日から、イスラム教の祝日「犠牲祭」が始まる。国連は暫定政府とLNA双方に祭期間中の休戦を呼びかけていた。当初、暫定政府だけが応じていたが、安保理会合中にLNAも応じたと国連リビア支援派遣団(UNSMIL)が発表した。

 国連のグテーレス事務総長は報道官を通じて「最も強い非難」と「深い憂慮」を表明。双方に対し、「リビア国民の平和な未来を希求するための交渉のテーブルにつくよう求める」と述べた。(ニューヨーク=藤原学思)