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(11日、高校野球 東海大相模6―1近江)

 昨夏の準々決勝。近江は1点リードの九回に金足農(秋田)にサヨナラの2点スクイズを決められた。捕手の有馬はタッチが間に合わず、本塁付近で突っ伏したまま動けなかった。投手は林。有馬は「去年は未熟だった。色んな経験を積んできた」。今夏、滋賀大会を防御率0点で押し切り、絶対的なバッテリーになって甲子園に戻ってきた。

 攻撃力の際立つ東海大相模打線に簡単に快音を響かせない。多彩な変化球を使って相手の狙いをかわし、被安打6。しかし、6失策と守りで乱れ、6点を失った。多賀監督が「いいボールを投げられるだけではなく、試合の進め方も含めてゲームを支配できる。こんなバッテリーには、もう出会えない」とほれ込んだ2人の夏は、終わった。有馬は晴れやかな表情だった。「足を引っ張ってしまって申し訳なかった。でも、自分と林にとってはベストピッチングでした」。号泣するエースの腰に手を当て、ねぎらった。

     ◇

 ●多賀監督(近) 「甲子園に帰ってきたことをたたえたい。夢を見させてくれたチームだった。林と有馬にはこの試合を糧にして大きく飛躍してほしい」

 ●林(近) 6失点完投。「(捕手の)有馬を信じて、最後まで投げ抜くことができてよかった。悔いはないです」

 ●土田(近) 四回2死二塁から遊ゴロを後逸して先制を許す。「自分のエラーから流れが変わってしまった。先輩たちに申し訳ない」