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(11日、高校野球 東海大相模6-1近江)

 両チームのユニホームを見ると、色んなことを思い出しますね。東海大相模とは2000年春の選抜大会決勝で対戦して、2―4で負けました。その年の夏、今度は決勝の相手が東海大浦安になった。ユニホームを見たら、よう似とるんです。「お前ら、同じユニホームにまた負けるわけにはいかんぞ」と選手にはっぱをかけて優勝しました。

 東海大相模とは昨年春の選抜大会準決勝でも対戦し、12―10で勝ちました。ぼくが甲子園で勝った最後の試合(通算68勝)です。

 そして、昨年夏の甲子園で対戦したのが近江です。見事にやられました。これが、ぼくの監督として最後の試合になりました。

 力のあるチーム同士の対戦ということで注目していましたが、東海大相模が圧倒しました。走塁のスピード感は、高校野球ではトップレベルです。門馬監督の采配も見事でした。ヒットエンドランをかけるタイミングなども、どんぴしゃりでしたからね。

 対する近江は攻守にどこか集中力がなかった。ミスはあります。大切なのは引きずらないこと、ミスにミスを重ねないことです。安打で得点されるのは仕方ない。次の失点を防ぐことが大切。それなのに外野手の返球が高いから、また走者が二塁に進んでしまう。そうやって失点を重ねてしまいました。

 攻撃でも狙い球を絞りきることができなかった。甲子園を経験している選手がたくさんいても、こういう展開になってしまうことがある。滋賀大会で失策ゼロの近江が6失策ですか。甲子園の怖さを改めて教えてもらいました。(智弁和歌山・前監督)